ロンバルディワイン:歴史
ロンバルディでのワイン栽培の歴史はイゼーオ湖畔での考古学的発見が示すとおり、先史時代まで遡ります。その後ローマ人達によって行われたより高度な製法はその後の有名ワイン造りの基礎となりました。しかしローマ帝国時代の退廃によるバーバリアン侵略時には、ぶどう畑は放棄され、見捨てられました。そんな中、わずかに残ったロンバルディのぶどう畑を救ったのは、他の多くの地方でもそうであったように、修道士たちでした。彼らの懸命な努力と、16世紀後半のフランスからの優れたワイン造りの技術の伝来によって、ロンバルディでは質の高いワインが作られるようになりました。
1800年代後半から1900年代初頭にかけてロンバルディのぶどう畑は再構築される事となります。こうしてロンバルディのワイン文化は多くの近代的な品種と手法によって発展していくことを宿命づけられたのです。
ロンバルディワイン:気候と風土
ロンバルディ地方は半分は平地、それ以外は美しい山岳地帯から成ります。山岳地帯は高山帯、または亜高山帯に属します。高山帯は標高が高く、結晶岩や氷河を含む地層が多いのが特徴です。一方、亜高山帯ではやや標高が低く、石灰石を多く含む地層が特徴です。ロンバルディ地方ではほぼ全ての小川やせせらぎはイタリアで最も長く大きなポー川へと流れ込みます。またロンバルディはイタリアの中でも最も多くの湖(大小に関わらず)があることで知られています。
気候は大陸性気候ですがロンバルディ地方が比較的広い地域にまたがっている事と、高低差が大きいことなどから、地域によって大きく天候のパターンや気温などが異なります。大きな湖の周辺では湖が熱を貯えたり、放出したりするため、冬は比較的温暖で夏は風通しが良く涼しい気候です。
ロンバルディワイン:オルトレポ・パヴェーゼ エリア
オルトレポ・パヴェーゼの丘は海抜100〜500メートルに位置し、ピノ・ノアールが主に栽培されています。土壌は粘土状で石灰質、ロンバルディで生産されるワインの70%以上がここで造られます。この地方の特徴的なワインとしては、リースリング・イタリコを元に伝統的製法(Metodo Classico)で作られるスパークリングワインとバルベーラを元に作られるスパイシーで渋味のある赤ワインがあります。
ロンバルディワイン:ブレッシアーノ エリア
2つの美しい湖に挟まれた”ブレシアン”はグロペッロのぶどうが有名で、赤ワインに軟らかな赤みと素晴らしいアロマをもたらします。サンジョベーゼ、バルベーラ、マルヅェミーノなどの品種も同様に栽培されるエリアでそれぞれ素晴らしい評価を得ています。
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